kisakishoesの日記

注文靴と靴教室 キサキシューズ

上達へのみちのり

1月の授業内ミニ講座は、計測したドラフトの読み方、木型を削る方向性、という内容でした。

今月は、デザインの基本、オクスフォードとダービーの展開形をさらっています。

ブログでお伝えした日程で終わらなかったので、来週、続きでダービー解説にしますね。

 

今年は、授業内ミニ講座と、型紙の特別講座を行っています。

靴教室,ってもちろん靴作りをしたくて通って下さっているかと思いますが、「それにしても、靴作りって、思ったより大変‼️ッ」 ってメンバー全員が感じてるかと思います。

でもやっぱりせっかく始めたなら、時間はかかっても自分がイメージした靴を、自分が作りたい靴を、作れるようになりたい、ってみんな思っていますよね。

 

靴作りを始めて数年たち、足数を重ねるメンバーも多くいらっしゃいますが、同時に、まだ一足目のメンバーも多く、未来予想図の全貌は暗中模索、、、という方も多いかと思います。

長い道のりの中で、まず基礎を固めてから先に進もう。だからいまは目の前の作業に集中する。

それは真実ではあるけど、基礎、ってなんなのか?この言葉って、自分の行動において呪縛になりがちだよな。と思います。、

何かが上手くなる過程って、これをクリアしたから次はこれ。

というものではなく、何となく全体が底上げされて気づいたら、上手くなっていた。

というのが現実だと思います。

なので、自分が今取り組んでいる以外の工程や、いつかやりたいと思っている工程を、

「とりあえずかじっておく」。

というのは、意外と基礎力の底上げに効きます。

 

そんな感覚を科学的に!

出どころは忘れてしまいましたが、

脳科学の観点から、物事が上達する仕組みを描いた図が、ナルホド‼️のしくみ。

まず、これ。

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'山登りを連想させる為、あたかも確実な登頂に繋がりそうな気がする。

しかし人間の中には山など存在しないし、

脳という臓器はこのようになっていない。'

 

分かるー‼️

上達って基礎の土台に乗るものじゃないんだよね、うんうん。

 

で、実際は、

これだそう。

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'本当の上達はこのように技術の連結を強める事で実現していく。

実際の脳の構造に忠実なモデル'

 

これまた、すごい分かる!

私、趣味でピアノを習っているのですがね、、、

バリバリ基礎練ばっかりして、例え一部その技術は上がっても、全体を構築する力とか、しなやかに変化する力、とか、、、

時に挑戦する、新しいものに取り組む、とか、、、同時にしないと上手くならない。

と実感しております。

そして、わたしにとっての靴作りを手にしていく過程が、まさにそうだった!と思い。

 

あれ?振り向いてみたら上手くなってるかも、

そしてまた、その場所から新たな目で基礎を見直す、とか、、、その繰り返し。

これさえやってれば次段階に行ける、なんてものはない。

状況は常に揺れていて、その時その時取り組んだことが、全て繋がって、全体が底上げしていく。

基礎が大切、、、ってのはそうなんだけれど、ある日突然、ハイ!基礎オッケー👌次段階ね!っていう訳じゃない。


私にとって大人になってからの趣味が楽しいのは、例えば直接的に関係ない事すら、この連結の一部になってる、、、と感じるから。

子供の頃嫌だった練習がこんなに楽しいのは、

多角的な連結が、新しい物事の習得にいちいち全て繋がって成長させている、という事を肌感覚で知っているからではないかな?

と思います。

 

日々みた映画や絵画、季節の移ろい、日々の暮らしの中で育んできた感覚全部が繋がって、

色んな事を同時に楽しむ事で、脳は成長する仕組みになっている!❤️

そう思うと、考え無しに手や身体だけ動かず、多少時間がかかっても自分の感覚に引き寄せてじっくり咀嚼して積み重ねながら、時に少し背伸びしたチャレンジを与えながら、脳を楽しませて、底力をつけていきたいものです。

 

今年はそんなこんなで、ミニ講座や型紙講座やっておりますので、生徒さんも、気楽に基礎力を"連結"させてみて下さいね^_^。

 

私も、今年は趣味も仕事もプチチャレンジをして活性化。脳!ガンバ‼️

と願ってます。

 

きさき