kisakishoesの日記

注文靴と靴教室 キサキシューズ

欲望を纏うひと

アッ‼️

と気づいたら4月。

水曜日の夜クラスの後、工房近くの公園で夜桜を見ながら、

あーッ!

そろそろサンダルを作らねば。。。

と、この季節になると毎年そう言ってないだろうか?!

、という定例の焦りに追われながら帰途に着きました。

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生徒さんで、夏にサンダルを履きたい方は、そろそろ製作スタートのタイムリミットです〜。

お早めに、お伝えくださいませ^_^。

 

桜の季節は何故か出かけたい。

桜に引っ張られ、ひきこもり気味の私もついに電車に乗りまして。

昨日、東京都庭園美術館

"奇想のモード展" 見てきました。

 

ファッションというよりは、纏う、という事の呪縛と快楽、みたいな切り口でダリの作品と繋ぎ合わせて展示していたり。

庭園美術館の空間を生かした、面白い展示で楽しみました。

ラストの靴は圧巻❣️

特に 串野真也さんの靴の存在感!

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エッジの処理も"作品"で終わらず、靴として足入れできるように機能も蓄えていて、

どぎついようでいて、造形のバランスがすんばらしくエレガントで素敵で、ワクワクしながら食い入るように見てしまいました。実物の方が、迫力があります。

瀬戸内の因島ご出身らしく、

小さな頃から身近な存在であった虫や動物をモチーフに造形物を、、、

 

因島

ん?

なんか聞き覚えが。。。

と思ったら、私が新婚旅行で訪ねた島でした。高速道路降りた裏道で、ド派手な夫婦喧嘩したなぁ、、、という思い出により、

急に勝手な親近感が。笑

 

10日の日曜日までなので、お散歩がてら庭園美術館。良いですよ〜♪

 

庭園美術館は、学生の頃からたまに1人で訪れていた場所。

靴教室に通っていた頃も、午前の授業を終えてから、ふらりとこの庭でオニギリ食べて寝転んだりしておりました。

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将来について、靴作りについて、色々想いを馳せながら、

「しっかしナイフが上手く研げないなーっ💢」

などと自分にダメ出ししながらも、

素晴らしい作品に触れてウキウキして、この庭で寝転んでいた頃を、懐かしく思い出す。

そして、それは今も変わらずだが。

この展覧会でみた綺麗、と、それを纏う事、は人間の生々しくどぎつい欲望の顕れでもあり、

ファッションって言葉、で片付けられるほど軽やかなものでも無いんだけど、

でも、今日の教室でも話していたこと。

人工知能に無いものは、

"欲望"と "内蔵" なんですって。

ですから、今、私を私たらしめているものは、欲望、であり、今日何を着るか?

今日何を履くか?

すら欲望の末端。

自分の履き物を自分で作る。

それはまさに欲望のカタマリだ‼️

 

という訳で。

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おススメです〜^_^

 

きさき

https://www.kisakishoes.com