kisakishoesの日記

注文靴と靴教室 キサキシューズ

飛ぶ、靴展。準備中。


いよいよ来週から個展スタートです。

6/21(金)〜6/26(水)
代官山駅徒歩3分 無垢里ギャラリーにて。
各日 11:00〜19:00 open
(初日 14:00から 最終日 17:00まで

無垢里ホームページ↓
http://www.geocities.jp/mukuri_d/gallery-all.html
です。

昨年の初個展より1年、、、、時間は否応なく流れますね〜
今年は昨年よりゆっくり準備できるかと思いきや、実際にはオーダーやら雑務やら、昨年以上に多くの仕事を抱えながらの準備期間。
でもこれは今後もっとそうなって行くのでしょうから、これも貴重な体験、、、、そう体験、、、。
体験、、、、というのは恐ろしいもので、やってみないと分からない事がじつは全てなのに
今や色んな情報が気軽に入る時代、知ったつもりになっている事がいかに多いかって思う。私は今確実に、体験型ヒーヒー状態。
たかが個展くらいでヒーヒー言って、一体何がそんなに大変なの?と思う人がほとんどと思う。
だって靴って、沢山売ってるじゃない、と。
でも、一足でも自分の手で靴を作った人なら分かると思う。それがいかにタイヘンな事なのかが。
で、問題は、自分で靴を作った事のある人の方が珍しいって事。

私はオーダーメイドの靴を作る(作りたい)のがメインの事柄ですが、
それは本当の手間隙の事で、それを理解して頂いて工房にお越し頂くお客様は
「そのつもり」でいらっしゃる訳ですので、こちらも「そのつもり」で挑まねばならない。
時間もかかるし、価格もはる。そこには1対1の関係性しか存在しない特別の時間、と思っています。

で、一方、自分が外に「飛んで」いく時には、ひらひらひら〜、靴ってたのしい、モノ作りってたのしい、
革ってたのしい、こんななら自分にも出来そう!って思ってもらえるような自由と軽さが欲しい。
その自由を自分に取り戻す作業が、ここ1ヶ月の個展準備期間なのではないかっ!と思ってます。
この限られた時間で経験したことは、きっとオーダー靴にも巡り巡って活かされて、
ぐるぐる回って、まわり回って、作る事そのものに帰って行くような気がする。

作る事の何が楽しいかって、いちいち確かめる事が出来る事だと思う、思った。
やった分しか進まない、やれば進む、出来上がったものは嘘をつかない。
やりたいようにやる、やりたいようにやらなかった嘘はばれる、マネもばれる、自分にも人にもばれる。
これはオソロシイ事だなと思う。

敬愛する作家さんに「5〜10年かかると思います。」と言われたのも府に落ちる。
でも「今出来る事、それを覚悟ともいう」とも言われた。やはり府に落ちる。
師匠に「近い目標、そして遠い目標、どちらも重い」と言われた、これも府に落ちる。
府に落ちるのは体験しているから、、、それって、すんごく、、、、た、の、し、い。そして、
お、そ、ろ、しい。

夜中に書く手紙が危険なように、
夜中に書くブログも危険な独り言ですが、どしらにしろあと1週間。
た、の、し、い。をただただ体験して頂ければ、、、、
という革小物ワークショップも行います。

飛ぶ靴店、、、もうすこしパタパタ工房で準備です。
宜しくお願い致します!