個展&イベントの日々が終わり、今度はオーダーの製作が溜まっていて、ひたすら作らねば。というより、むしろこの時間が日々メインなのですが、やっぱり外に出たからこそ出会えたお客様との刺激的な毎日の後は、いつもとちょっと気分が違う。
アイデアも色々沸いてきますが、まずは目の前の、特にサンダルをオーダー頂いた分が佳境です。(夏はすぐそこ!)
書こう書こうと思っていたブログも、日々が早すぎてどこから書いたらよいかわからない状態ですが、、、汗。
個展が終わったらやろう!
と、思っていたシリーズが色々ある中で、
そのうちの一つが秋冬に向けたサンプル作り。
ビスポークは、その由来も Be spokn と言われるように、作り手とお客様が話し合いながら、お客様に一番似合う物を共に作る、という事なので、
サンプルって必要ない。なぜなら出来上がりはサンプルと同じにはならないから、足の形が違えば木型も変わる、その木型に合わせたデザインのバランスも変わる。どう見せたいか、どんなシチュエーションで履きたいか、によって底付の方法も変わる
のですが、、、。
今回の個展で気づきました。
私の足をベースに自分が履きたい靴のサンプルを作っていたら、レディースサイズのサンプルが溜まっていって、メンズの気配がない!!
これじゃあ、レディース専門と思われても仕方ないわよね〜。
と、ようやく重い腰を上げて、メンズのサンプル製作に入る、、、為の、準備、
に、入る為の、オーダー製作仕上げ、に没頭します。
道のりは長い。。。
まあでも、やりたいことが溜まっているというのは良いことです。
先日見た、'人生フルーツ'というドキュメンタリー映画。
老夫婦の日々を追った淡々とした映像ですが、その日常の密度たるや!
ときをためる暮らし、というお二人の暮らしを取材した本を持っていて、愛読していましたが、映像の中に流れるリアルな暮らしの哲学に、勇気をもらいました。
風が吹けば
枯葉が落ちる。
枯葉が落ちれば、
土が肥える。
土が肥えれば、
果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。
人生、フルーツ。
樹木希林さんのこのナレーションが、繰り返し流れるのですが、映画の後半ではこの意味がより深く感じられて、、、号泣😭。
飛べるやり方を探したり、進化が目に見えなくて不安になったりする事もあるけれど、コツコツの力強さを日々の営みの原動力にしているお二人の生き方。胸に沁みました。(リバイバル上映を東中野でやってます。)
他にも、美術館に行く(ジャコメッティ展、スタートしたのでは?!)、プールに通う(夏までに身体を燃やせ!)、ピアノを再開する(生徒さんにも散々夢を語ってみんな聞き飽きてきてる頃ですが、肝心のつき指完治せず。)
などなど、、、靴作り以外にも溜めてる事が色々ありますが、コツコツと、、、進めます。
ブログも、
コツコツ、、、。
きさき