kisakishoesの日記

注文靴と靴教室 キサキシューズ

靴のつくりかた

10月からお教室をスタートするにあたって、色々考えているところ。。。

一口に、靴を手作りする、と言っても様々な製法があり、
製法を決める事で準備する素材も変わってくる。

一般的な既成靴と同じ圧着法は、(セメンテッドともいうが)
接着剤で底付けする方法で、小難しい技術もいらないし、時間もかからない。
手軽に沢山作ってもらうならこの方法がいいんだろうな、、、と
思う一方、
どうせ時間をかけて、自分の手で靴を作るなら、自分で作るフルオーダーの靴!にしてもらいたいから、
作れば作るほど、自分の足に合っていく靴になって行ったら素敵だろうな、と。

となると、人の数だけ形が違う足、特に踏まずの形状は個人専用の木型で合わせていきたい。
踏まずを合わせて削って行くと、底につく部分の面積は減って行くし、曲線的になって行くから
既成靴のような木型とは全く違ってきてしまう。
なのに接着剤だけで底付け、って強度的にどうなんだろうか。
そこまでやるなら、ちゃんと縫って、強いテンションで木型に沿わせてあげたい。
やっぱ圧着は却下か!

ってことは、
まずは靴の中で足に直接触れる部分、
中底の素材一つにしても、厚みがある程度ないと縫っていて切れるから
5ミリ以上のしっかりしたの探さないとな。。。。
とか、

アウトソールは、ゴム底も革底も好みで選べるようにしたいから、
いくつかの製法を選べるようにしよう!
とか。

なんだか思考が込み入って来ますが、
要は、いろんな製法があり、かかる時間やら価格やら技術的な問題やらをあわせて
立体的に考えて行くと、この世でどれがベストと言う事はない。
けれど、少なくとも足に合わせて既成靴にない事をやろうとしたら
ワタシが知っている中で、最低限妥協できない部分では
明らかにベターな選択肢を取って行ったらいいよね。
そこはワタシが決めないと、の部分で、
で、あとは作る人の好みに合わせていろいろ出来たらよいな。

と、書いていて明らかになってきたぞ!

なので、インソールはハンドソーン製法のまま、
ちゃんとつり込んで、曲線重視でやることに決定!

ふー
製法なんて
なんのことやら?と思うような人も、
へえーなるほど、と思うような人も、
色んな人が靴を作って、一つの場所で世界を広げ合えるような場所にしたい!

というのが、本当のこと。
なにより作る楽しさが広まって行ったらいいな。
どきどきしながら、わくわくする!