kisakishoesの日記

注文靴と靴教室 キサキシューズ

チャサンポー2016 キロク。

心地よい人は心地よい。だから自分も心地よくなる。

このイベントに今年も参加させて頂いてやっぱり思ったこと。

このイベントに参加したメンバーもお客様も、共に共有してる感覚が場を作っていて、つまりは、濃厚リラックス。

心地よい、を追求すると、どうしても自分らしくなる。そして相手の心地よいを想うには想像力が必要になる。

物作りにおいては、どちらの心地よいも共にクリアする手段として、技術が必要になってくる。

こうしてあげたい、、、のに、出来ない。それは苦しいから、それをクリアにする技術を身に付ける。

そうやって、人が物を生み、物を介し人にまたつながり、その過程で物も人も共に洗練されて行く。

人が自らの手で物を作り、直接人に手渡していく事のシンプルさ。それを客観的に見れる時間でした。

普段は1人で黙々作っていますが、こんな機会もたまに必要!自分に合っているな、と感じました。

会場のspace Yauponp(ヤポン)は、

サイズ感も程よく、普段は週末貸しスペースになっています。

また個人でも、出張ワークショップや、新作発表など出来たらな、と思っています。

夢は膨らみますが、まずは目の前の事を1人ずつ。

また次回をお楽しみに!

 

今回、出店者の皆もそれぞれに魅力的な世界で、購入した台湾茶、ポーチ、ピアス、コーヒー、灯り、、、。

ゲットしましたよ(笑)。

私が使うのだから、私がいいと直感で感じた物は必ず良いしそれを作っている人が目の前にいたら、さらにその気持ちが確信に変わりますので、ひとまず手に入れて体験します。

それが実際に良いものだったら、もうそれで完結なわけです。

逆にいえば、そうやって手に入れたものしか信じたくない。

自分の作るものも、そうでありたいと改めて感じました。

そして、やはり勉強。

訓練。

心地よさのために。

私ができる事を、繰り返して、より洗練していく必要も感じました。

いい時間をありがとうでした!

写真のキロク。

2016.西荻窪 チャサンポー

'サンマーケット'@Yaupon

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ワークショップ作品。

2016 チャサンポー@西荻窪
終了しました。
の素敵な空間で、色とりどりのオリジナルな物たちが並ぶ中、お茶やコーヒーまたはビールなどを飲みながら、美味しいパン(洋傘パン店さんのパン、美味しい!)を買ったその場で食べながら話したりと、リラックスした空気。会場にいらっしゃる方々も個性溢れる方々が沢山で、楽しくて刺激的なあっと言う間の2日間でした。
今回初のワークショップ、'ハヘンバッジ'も、今後定番化して行きそうな気配を感じました。
この色とりどりの革の破片。どうしても捨てれずに、、、たぶん靴を始めた頃から集め続けていたような気もします。
どうにか形あるものに出来ないか、そして、破片である故の魅力あるものに出来ないか、、、。その思いが最初に爆発したのは、3年前の個展。'飛ぶ靴展'だったかな?
端切れを無造作に縫い合わせたパッチ。
あの時、個展前の追い込まれた深夜の工房で、手が勝手に動いて黙々とミシンを踏み始めた時間、自分らしさを自由に出せるこの小さな革の塊に、静かに興奮したのを今も鮮明に覚えています。
端切れを入れた箱を整理したら、下の方から学生時代に買った革の端っこが出てきたりして、この小さな革の断片には、その時作った靴や小物の、小さな記憶の断片も入っているのですね。
ただあまったから、ではなく、切り離された、大切なかけらとして、かけら達が別の形に生まれ変わる。
今回、作りながら楽しんでくれた皆さんの声を聞いて、数年前のあの気持ちが、人に伝わったような、一巡りした気持ちがして、とても嬉しかったです。
作る人によって仕上がりが全く違う雰囲気になる'世界に1つの作品'を生み出すのがなにより楽しいワークショップ。
kisakishoesの靴とも、共通する何かがチラッと覗いていてくれたら嬉しいです。
今回もらしさ溢れる革モノたちが並びました。私には思いもつかない付け方や組み合わせに気づかせてもらったり、
ちびっ子も参加してくれて、革という初めての素材に向かいつつもためらいなく彩色したり、貼ったり、自由な感性はさすがでした!
ご参加頂きました皆様、ありがとうございました!
時間なくて残念だった方々も、また何かのイベントでやろうと思いますので、
お楽しみに〜!
またの機会を楽しみにしています。
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2016 西荻窪チャサンポー、参加します。

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昨年に引き続き、今年も楽しいイベントに参加させて頂きます。
西荻窪の沢山の店舗が参加して、街ぐるみでウエルカムな空気を感じながら、
お茶でも飲みながらぶーらぶらしませんか?
チャサンポー 2016 です。
こちらから、地図もダウンロード出来ます。

今回は昨年参加した、
貸しギャラリーN302が、お引っ越ししてリニューアル。
さらに素敵な空間で、ワイワイと楽しくなりそうです。

参加するメンバーが何しろみんなハッピーで、のびのびしていて、ハッとさせられた位でした。
自分で物を作り、それをそのままお客様に手渡す。
そのシンプルなやりとりの中で感じる事が、みんなジャンルは違えど、暗黙の了解があって、それがとても心地よく、その心地良さが場所を包んで一人では決して出来ない空間になっていました。
ことしは新しいメンバーも増えて、またまたどんな2日間になるか楽しみです。
詳細は、会場の Yaupn(ヤポン)
Facebookページにありますので、そちらからメンバー紹介なども見れます。
そしてワークショップも2日間共終日開催します。
'靴底革のブローチ' 
&  'ハヘンバッジ'(new)。
共にワンコインで!
同じ革でも別物のブローチとバッジ。
今回は2種類同時開催。

'靴底革のブローチ作り 'ワークショップ
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'ハヘンバッジ'作りのワークショップ
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どうぞお気軽にご参加下さい!

サンダルは現品を並べます。
全て一点物になりますので、たった1つの出会いを探しにいらして下さいませ。
もちろん、オーダー靴に関するお話も、何なりとご質問下さい。

晴れみたいで、楽しみです。
街全体がゆる〜いお祭りムードで、お散歩にはもってこいな週末になりそうです。
お待ちしております♪!


2016無垢里ギャラリー個展終了しました。

f:id:kisakishoes:20160517113856j:plain2016 ’木型をつくる から始まる靴’展。

終了いたしました。

無垢里ギャラリーでの5回目となる 個展&オーダー会。

無垢里は自分にとっても毎回思いを込めて向かえる場。

新しい試みをしたり、初心に帰ったり、、、この6日間はただ作った靴を並べる

ということでなく、靴で自分が出来ることを再確認する時間でもあります。

無垢里という場の力をかりて、今年も様々な出会いを頂きました。

お越し下さった皆様、気にかけてくださった皆様、ありがとうございました。

またここから今年後半の靴作りに向かっていきたいと思います。

 

今年は、毎年会期が少しずつ早まっていることもあり、梅雨の心配もなく(雨女なので、、、)連日ほぼいいお天気に恵まれました。

搬入の朝は汗をかきながら荷物を運び入れましたが、ギャラリーの中に入ればすーっとひんやり心地よい空気。いつかこんな空間が自分の工房になれば、、、

なんてことも空想したり、什器をどう組み合わせるか悩みに悩んで、

今年も新しいレイアウトで展示しました。

 

今年からスタートした、

’木型を作る’靴の意味。靴との付き合い方、距離感。

など、なかなか言葉だけでは説明しづらい部分を、木型やドラフト(足を計測した数値)、それによって出来上がる靴、製法による違い、などを実際に手にしながらご説明致しました。

注文靴において、作る側から出来るもっと分かりやすいアプローチはないものか、オーダー靴をもっと日常の中で浸透させていきたい、という思いは以前からあり、

今回はそれを具体的な方法でご提案しました。

フルオーダーのお客様の足を見ていても、かなり進行した状態の外反母趾や、足に痛みを抱えるお客様が多く、靴で楽にできることは幾つかありますが、一度固まってしまった骨を靴で治すことは出来ません。

その前の段階で、もっと日常の選択肢の一つとして、注文靴があればいいなと思っています。

今回の展示では、まだまだ説明不足の部分があり、このオーダースタイルは今後もと分かりやすいご説明が必要と感じました。

ただ、今回手応えを感じた部分もありました。

オーダー靴に興味はあるものの敷居が高すぎて手が出せなかった、

という方からオーダーを頂けたこともあり、すこしずつ時間をかけながら

これからもこのスタイルをより分かりやすく、継続して行きたいと思います。

 

また、こういう展示ではサンプルシューズをお客様に足入れして頂く機会にもなり、

こんな風に履くと素敵、とか、靴の新しい履き方を私が逆に参考にさせて頂けそうな、

様々な足元を見せて頂きました。

また写真をアップさせて頂きます。

 

準備1週と、展示1週、合わせて2週間教室もお休みさせて頂いてました。

生徒さんにも励ましやご心配をいただきまして(笑)、ありがとうございました!

教室再開の1週が終わり、みんなの笑顔を見れてようやく戻ってきた日常にホッとしています。

2017、5月。

また

無垢里で。。。。

ありがとうございました!

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2016'木型をつくる から始まる靴 '展。

今週スタートです。

5月13日(金曜日)〜18日(水曜日)

'木型をつくる
から始まる靴
展'

(@代官山 ギャラリー無垢里)

http://www.geocities.jp/mukuri_d/gallery-all.html

 

今回はより注文靴を身近に感じて頂けるように、

今までのオーダーシステムを見直しながら、新しいご提案を始めます。

個人専用の木型を持つことにより変化する、靴との暮らし方、距離感、時間の感覚。

注文靴は特別なものではなく、自分らしい形を生かしながら心地よく暮らしていく為の、生活ツールの一つとしてもっと身近にあって良いものだと考えます。

人体の骨の4分の1は足に集中しています。(片足はその半分)。こんな小さなパーツに沢山の機能が詰まっていて、日々黙々と働いている足。

末端だけど体の機能の大切なパーツ。

それを保護する靴、ってもっと特別なものであってよいはず。

そして、何よりファッションとしての楽しみ。

自分自身が、様々なスタイルの靴に興味があり、履きたいと思っています。

そのどれでもが足に心地よいものであれば、より装うことを楽しめる。

様々な雰囲気の靴を木型の特徴を生かしながらご提案します。

注文靴を体感して頂く為、今回からオーダーでお作りする靴は全て木型からのご注文で製作することに致しました。

Facebookページにて、連日内容のご説明をあげておりましたので、

ここに再度記載致します。

 

’木型を作る

から始まる靴

展’

の内容。

ベースとなる木型の形をまずお選び頂きます。
現在3種類。
左から時計回りに、
木型スタイル
①standard
②nasu
mame

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木型スタイルをお選び頂き、左右それぞれ足に合わせて削り上げて行きます。つま先部分以外は足にそった形になります。

足の形そのまま、という事ではなく、足質などを考慮しながらの形状を木型に落とし込んで行きます。
この木型が、靴を作る土台になります。お作り頂いた木型は個人保有のものとし、当工房にてキープします。
(木型オーダー代 30,000円)

 

また、外反母趾が進行している方などは、木型に特殊な加工を致しますので、木型のさらに原型から作る事をお勧めします。
オリジナルの形をお求めの方も原型からのお作りになります。
(別途20,000円)

 

 

モットーは、注文靴を日常に。
徐々に、フルオーダーの靴へ。
徐々に、が、ポイントです。

通常、フルオーダーではフィッティングシューズは一回履いて、破棄します。
が、今回のご提案は、破棄する前提ではなく、ガンガン歩いて頂くつもりの、
'長い目でみたフィッティングシューズ'としての1足目をご提案します。

とはいえ、木型を個人保有とする前提でお作りする事により、今までのセミオーダーでお作りしていた靴より、フィッティングを向上する事が出来ます。

木型スタイルごとに、
一足目のカジュアルシューズをご提案します。

 

①木型スタイル
'standard'
からは、3種類。

1、Derby

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2、Oxford

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3、Side elastic

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こちらの木型は、メンズレディース共に自然なラウンドのすっきりしたスタイルで、

どんな服装にも合わせやすい形です。

主に紐履タイプのトラディショナルなデザインをメインに展開していきます。

 

始めの1足目としてのオーダー 代

(30,000円)木型代別

革はお選び頂けます。

 

②木型スタイル

nasu(レディース)
からの1足目カジュアルシューズはこの2型。
・細ワンストラップシューズ

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・太ワンストラップシューズ

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 こちらの木型は今後、Tストラップシューズ、ボタンシューズなど、slip-onタイプの靴をメインに展開して行きます。

このシリーズは、どこかノスタルジックで少しガーリーデザインのサンプルを増やして行く予定です。
私自身の幼少期に大好きだったお出かけ靴を、大人の今履くなら。あの特別気分を再び。
という隠れテーマがあったりなかったり、、、(^-^)。

一足目としてのオーダー代
(30,000円)木型代別

 

木型スタイル

mame
からは、今回2型。
マメサボ と ハネサボ。

この木型は、木靴をイメージして作ったのが始まりです。
今の所、カジュアルな作りの一足目用サンプルのみですが、今後さらにハードな作りの本番用サンプルも増やして行きます。
デザインは、素朴でゴツい作りの似合う
ものをメインに、
私の好きな16c〜17c辺りの古代の靴に想いを馳せて、、、という裏テーマもひっそりと。
足の形により曲線の流れは変わりますが、ポイントになるつまさきの形状がボリューム感を出します。
革はお選び頂けます。


マメサボ 

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1足目としてのオーダー代(28.000円)木型代別


ハネサボ

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1足目としてのオーダー代(29.000円)木型代別

 

以上、注文靴としての木型のベーススタイル3型をご紹介しました。

よりエレガントなラインや、オリジナルのデザインや靴の形状をお求めの場合は、

今まで通りフルオーダーのラインでお作り致します。

また、サンプルシューズは、この後に続く靴のベースとなる、フィッティングの意味合いをかねた最初の1足、注文靴の入り口になる靴のご提案です。

この後に続く靴の意味、デザイン、素材、製法、などは、直接会場にてお話出来ればと思います。

どうぞお気軽にご相談下さいませ。

期間中、連日、ギャラリー無垢里にて、

お待ちしております。

 

https://www.facebook.com/events/593740130783486/

 

 
 

 

 

 

個展に向けた長話③

前回までの靴作りの語り、
①足に合う木型を作る。
②木型に沿ったインソールを成形する。
まで来ました。、、、かな?
靴は外から見ると分からない事が、内部に沢山詰まっています。
靴の良し悪しは、歩いて時間を経て分かる事が大半で、見えない部分にどんな良い素材を使い、手間をかけたか、という事はなかなかパッと見て分からないかと思います。

お教室で、靴作りしてる生徒さんは、きっと靴を見る目が変わって、日々新しい発見をしているだろうな、と思います。
私も、作り始めた年は、製法や内側の素材が気になり、靴屋さんに行くと変な角度から靴をジーッと舐めまわして見てみたりと、怪しい行動をしていました。
だいたい不振がられていましたが、パリのジョンロブに行った時は、「靴が好きなんだねー」(フランス語だったが多分そんな感じ、、、笑)と、カタログを色々くれて、さすがそういう小僧(小娘)が沢山来るんだろうな、と感動した覚えがあります(^-^)。確実に買いそうにない客なのに、、、。
と、話が逸れましたが、
見えない内部、その1つが、インソールのクオリティでした。インソールさえ変えなければ、甲革を全取っ替えしたとしても、それは修理の範疇。師匠からはそう教わりましたので、全取っ替えするかどうかは別として、インソールはそれほどまでに、靴の耐久性、歩きやすさ、に関わる部分という事です。

そして、続き。
いよいよ甲革を、木型に吸いついたインソールごと吊り込んで成形していきます。ここから先、どうやって靴にしていくかが、いわゆる靴の'製法'です。
一番耐久性に優れているのは、ハンドソーンウエルテッドと呼ばれる手縫いの製法です。これは、高級靴の代名詞になっていますが、私なりに、物凄く端折って言うと、ハンドソーンウエルテッドだから偉い訳ではなく、木型がそれを要求するからです。
足は全て曲線の連なりであり、足に沿った木型はカーブが多すぎて接着剤では耐久性が弱いので縫うしかない、という事です。ウエルト(はみ出したコバの部分)をつけない場合も、製法に何らかの手縫いを入れているのは、全て同じ理由です。。
(ちなみに、グッドイヤーというのは、手縫いの部分を機械に替えたもの、とたまに生徒さんも勘違いしていますが、また別の製法です。)

じゃあ全て手縫いにすれば良い、、。のですが、時間がかかります。その分値段も上がる。注文靴の敷居は高いまま。
 なので、その中間をとって、セミオーダー、というラインもやっていたのですが。
先ほど言った、
木型を削れば縫わなきゃならない。
つまり、縫わなきゃならない程には木型は削れない。
のがセミオーダーになってしまう。

今回の個展オーダー会、
'木型をつくる
から始まる靴
展'
に、こめた思いは、
セミオーダーをやめて、
そして、オーダー頂いた靴は全て木型から作ります。
です。

ただ、入りやすいように。
段階を踏んで、フルオーダーの靴を日常に取り入れて頂けるような、
そんなご提案をしたいと思っています。

ちょっとだけ、、と書きはじめたらきゃーっ!時間オーバー。靴作りの説明をしているだけで、個展が終わってしまいそうなので、
あと2週間もう少し靴作りの方を、頑張りたいと思います。

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