kisakishoesの日記

注文靴と靴教室 キサキシューズ

冬眠から覚める。

2月、早くも下旬ですね!と思ったらすっかり春の気分になってしまい、
少し薄いコートで工房に向かったら気が早かったようでした。サムイサムイ。
帰りがけの生徒さんにも、「まだ冬ですよー!」と再確認してもらったのでした。
今日夕、春一番というウワサはどこに行ったかな?

日曜日のお教室は小さな規模で毎週和やかに進んでいますが、この春から
平日に午前中クラスを作る予定です。
また細かな時間割を来週には発表しようと思います。
靴作りには色々な方法があります。
ハンドソーン、つまり手縫いの製法は強いテンションで木型に革を吸い付かせる事が出来るので、
足に吸い付く。つまりは足にあった木型が用意出来てようやく意味の出てくる製法で、
手間も時間もかかるけれど、意味はあります。
お教室では、事前に足を測りこちらで木型を用意しますので、
もちろんハンドソーンで作れる靴ではあるのですが、工具の扱いにも慣れない人生一足目に作る靴としては
少々ハードルが高いかな?と、この一年間お教室をやってみて感じています。
この工房で出来る靴作り。機械を使わず、手で出来る範囲内で何ができるか?
「まず、自分の手で靴を作り始めてみる』という楽しさを味わう為に出来る事を増やしたい。ので、
春からのクラスでは、最初に作る靴のデザインから、製法から、作れる靴の範囲を増やします。
ま、ひとまず春だから、新しく靴作りでも始めてみようかな?
そんな気持ちを後押しする内容のお教室になるように色々考えて行きたいと思います。

そしてそんな小さなお教室ですので、
何かちょっとした楽しみがあったらいいなあ、という事で、
今日始めて”教室便り”をスタートしました。月に一度の小さな小さな新聞みたいなものですが
毎月少しずつ、靴のマメ知識、靴の歴史、デザイン、靴にまつわる本や文章、など
紹介して行けたらいいなと思っています。
自分自身が靴について改めて、またさらに色々調べたり、勉強していく機会にもなるので、
楽しんで学びながら続けていきたいです。
思いっきり手書きのアナログですがこれが今出来る精一杯。
ま、色々レベルアップしていきますよ。
続けているうちにね!

先週はそんなこんなで、これからの色々を考えると同時に、
たまたまイベントが重なって出掛けたり、お客様がいらしたり。
動きました。心と体と両方で。内と外とで。
きっといいだろうと思っていたお店にようやく行く機会があり、久々にゆったりと食事をしました。
その余韻が数日後の今、まだ続いています。
まだ考えてます、それが何故なのか、何が違うのか。空間、お皿、食材の色、目で見る嬉しさ、期待、裏切らなさ、意外性、
それらがぴたりと重なった。特別、ってそういうことなんだろう。
伝える、ってそういうことなんだろう。
気持ちが伝わる段階に行くのって、本当に難しいことなんだな、とも思いました。
気持ちがこもっていてもその気持ちが独りよがりだったり、お客様のテンションと違っていたら不快になるし、
汲めるはずのものを汲めるために、技術も経験も知識も感性も、
自分が生きてる全部が結局はそこに集結しちゃうんだな、いやでも。
と思い、ちょっとブルブルしましたがね。
たまにはそんな課外活動も、大切です。

外にでる気になるのもきっと春だから。
春はいい。春は希望が出て来ます。
今まで感じたことのないムズムズを鼻に感じて、それはきっと希望ではなく、花粉症。。。?
ついにデビューか、と若干怯えてもいますが、その不安、忘れる事にします。
シーユーネクストウィーク!

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