木型につり込んだインソールを加工したら、いよいよアッパーをつり込み。
今まで、パターンメイキング、
クリッキング（革を切ること）、
クロージング（革を漉いたり下処理をして縫い合わせたアッパーを作ること）
と続いてきた作業は、
メイキングへ。
ここから低い椅子に座って、全体重を使いながらのふんばり作業に突入。
肉体労働感が出てくる感じでありマッスル！
表革と裏革の間には様々な芯材が入って、おかげで靴の形状を保ち＆強度を高めていきますが、
それも革でやったり、溶剤のついたパルブ芯だったり、選択肢は色々。
向かう場所への意図によっていろいろやっていいだろう、ということで、
これは溶剤芯。
既成靴はだいたいコレ。
つり込みって、急に立体に立ち上がってくる高揚感と共に汗が吹き出し、
夏は熱さ倍増の灼熱体験ができて、
冬は暖房いらずの光熱費が浮くこと間違いなしの、
自分のエネルギーと一体化して瞑想体験ができる工程です。
これまた左足と右足を並べて、
おおっ！違う方向向いてますが！
などという事になって我に返ることのないよう、
意識は保って作業しなければいけないのであった。。。
