kisakishoesの日記

注文靴と靴教室 キサキシューズ

歩ける体と気持ちでいたい

先日の雪の日も思ったほど降らず、結果教室も通常開催。今日も降る予報でしたが、大丈夫でしたねー。

このまま春?❣️かな。。。

 

仕事の日はほぼ毎朝同じ時間に家を出るのですが、

冬は毎日 ライジングサンフェスティバル出勤出来ます。

朝のまばゆい光っ!!(2月の空、既に青し。)

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毎日同じポイントで見る日の出。

今年初めはもう少し右側から出ていたので。

季節の移ろいを感じます。↓

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雪の日ライジングサン↓

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ライジングサン出勤フェスが冬の楽しみの一つですが、残念ながら春になればもはや明るい時間帯、日の出も見れなくなります。

そして代わりに人の家の桜や春の花を勝手に愛でる、フラワー出勤フェス が始まりますので、太陽と花たちの交代劇に乞うご期待!なのであります。

そうして工房に到着すると、、、

朝の徒歩は約4000歩位。

そして一旦工房に到着すると、、、一日中座りっぱなし&帰りは疲れてバス、なんて事もザラ。

これじゃいかん!

と今年に入ってから、せめて一日8000歩は歩こう❗️と決心し、わざと遠回りして工房に辿り着いてまして、

(帰りはやっぱりバス、、、乗せてっ!笑)

毎日の歩数がコンスタントに8000歩位超えると、

自分の歩く"感覚"、が上がって来ているのが分かります。

歩く、って当たり前な事なはずだけど、

日々の生活の中で意識しないと歳と共に本当に、年々下手になります。

50歳目前にして身体の変化を感じる今、

いかに、歩くスキルを再確認しながら自分の感覚に落とし込むか。。。

これは、身体も気持ちも合わせたコンディショニングが必要な、この先も続く人生の重大なミッションであり、思っている以上に"日々の訓練"が必要な事なのでは無いかと、、、

今更⁉️

ながら思う訳です。

私の体感だと、朝いきなり本気で歩き始めると、(うちの近所は玄関でたら即急勾配‼️)

2000歩位まではつい使いやすい筋肉で歩き始めてしまい、老化も含め知らぬ間に弱った体幹=身体の中心軸を使わずに太ももの筋肉で歩いてしまいがち。

で、しばらく歩いてると体がほぐれてきて、「あっイケナイ‼️」と、下腹部や背中もきちんと意識出来る余裕が生まれて、全身を使いながら歩く感覚が出てきて、

5000歩超えた辺りから、足裏の返り、足首の返り、臀部の動き、などを、自分で意識しながら歩けるようになって、歩きながら瞑想、の状態になってくる。。。(本当かっ?!笑)

 

という、朝の発見。

つまり、

ただ歩くのも技術がいる。と改めて感じている今日この頃。

歩く事で、自分の身体の感覚に日々少しずつの新発見を重ねながら、

100歳まで歩ける身体を目指したいですね。

 

朝のツンとした空気の中で歩く事だけに集中する、というのは色んなアイデアがふと出てきたり、季節の細やかな移ろいを感じられたり、、、。

身体以外にも発見が多々あり、今年はこの新しいルーティンを続けてみようかな?!

と、

今は

思っております。

 

 

kisakishoes

http://kisakishoes.com

 

 

 

 

 

雪が降る予定の明日のクラスについて

明日は雪の予定ですね〜!

2/10(木)のクラス、2コマ共に、

一応、いつも通り私はおりますが、

みなさんどうぞご無理のないように〜!

もしお休み率が高いようなら3月に追加日も設けます。

今日は何回も色んな天気予報を見ながら、

どうしようかなー、、、と考えあぐねていましたが、予報がバラバラなのでなんとも言えませんが。。。

安全第一でよろしくお願いします。

 

夜のうちに降り始めるみたいなので、

朝になって氷、が1番怖いやつ。

前回の雪の日、私は近所のコンビニ前で大胆にすっ転んで、店内のお客さんに心配そうに見守られながらヨロヨロと工房に辿り着きましたので。

雪じゃない!

氷‼️

 

北海道在住の生徒さんから、積雪量が多いエリア限定の底材がある。

と聞いたので、雪も氷もなんのその、グリップ力高めの自作ブーツ、作りたいですね。

 

という訳で、

明日のクラスは気楽にお休み下さい。

 

 

絵の中の靴

新しい靴のデザイン考えるのって楽しいですよね。

みなさんはどんな風に、どんな時に、

あ!こんな靴作りたい❣️って思いますでしょうか?

私は色々なのだが、、、

その中の一つに、絵の中の靴。ってのがあります。

先日見に行った、ジョージア映画際の会場で出会った、足元たち。

ワクワクするー!

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これは会場に飾ってあった、ポストカードやポスターでしたが、

時に油絵だったり、絵本だったり、漫画だったり。

現実には存在してない靴だからこそ、

具体的な素材や縫い目など、ディテールが未知でその先は自由にイメージを広げて行ける楽しさがある。

なので、私の場合、おぼろげな感覚だけで、こんなの作りたい!

と思ったら、イメージをノートにザーっと、描いておいて、

その時点で、質量や素材感は何となくしか決まってないんだけど、何となくの方向性はあるわけ。

で、

まだあまりに稚拙なので、

そのまま靴には出来ないんだが、、、

ある時、そのイメージと革が繋がって、実際に型紙に起こすところにいく。

みたいな。

そんなイメージのストックに、

絵の中の靴、ってのは楽しい素材です。

 

なので、お教室でもね、

作りたい靴が、SNSや既成靴の写真をそのまんま、だと、、、、

その靴以上の靴には絶対ならないんじゃ?!

と思ってしまう訳でして。。。

だってその靴、完成品だもの。

、そのデザイン乗せて1番カッコいい木型を開発した人がいて、いくつかのサンプルも製作されて、精査されたその結果、その靴は市場に出回ってるんだから、その完成品にアイデアを得て、今ある自分の足の木型に乗せたとしても。

その靴以上にはならない。

だから、出来上がっている既製品のイメージを借りて、より自分らしく素敵にするにはー?、、、

って考えながら、そこから一回離れて、一度自分の木型をイメージした上で、絵を描いてみるの、とってもオススメです。

 

その方が自分が行きたい場所を、

目指しやすくなると思うんだけどなー。

と思う。けど、

みんな、

「絵が、、、描けない‼️」

って言いますが!いいのです!

描けないなりに、その行為によって頭の中で具体的なヴィジョンが、、、

立ち上がります。

さぁ、、、

立ち上がって行こう。

稚拙であればあるほど、イメージの入り込む隙間があると信じて。。。😬

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以前、作りたい靴の絵をストックしたメモ帳を持ってる生徒さんがいらっしゃいましたが。

いいアイデアだなー、って思いました。

メモ帳サイズなら、持ち歩いてふと思い付いたら描けるもんね。

その時決まってないディテールも、

描きとめておけば、

いつか、、、ピンと来る!繋がって来る!

まだ型紙を製作した事のない生徒さんも、

イメージのストックなら沢山出来るはず。

絵の中の靴。

デザイン画まで行かなくて大丈夫。

その段階が、実は宝物、、、

と、思いますYO❣️

 

 

 

一期一会の革なるもの

神保町で見つけた1冊の本からの話、続き。

 

本の後半には、

エルメスが発注したベイカー社の、

ロシアンカーフ的なる革。

その革製品の数々が載っています。

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リアルロシアンカーフで製作されたものは、

cuir de Russie と表記してありましたが、

こちらは

cuir facon de Russie 

ロシア風の、、、革となっております。

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トランク付きバッグ&トランクなどはオーダー品でしょうな

こりゃ目立つわ。。。!!

 

で、この写真でも分かる様に、一口に

cuir facon de Russie

と言っても、様々な色味があってですね。

本の裏表紙には、そんな写真が。

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革ってほんと、一期一会だわよね〜!

と思うわけです。

決して布のようにはいかない、

同じ会社、同じ品番、同じ染め、だとしても、絶対的な個体差があって、それは見て触らないと分からないものなので、、、

さらにはこの革は個体差が激しそうじゃ。。、。

と、なかなか現実的にcuir facon de Russieを手に入れるのは難しいところだったのですが、、、。

重鎮の生徒さんが主体となり、人数集めて仕入れ計画!が進み、決行されたのでした。

触って比べて、自分好みの一枚を選ぶ。。。

という憧れを形に!

私も靴仲間に声かけてみたところ、

集まらないかと思いきや

(お値段がまあ張りますのでね、、、(汗))

なんのその❗️

 

cuir facon de Russie への憧れを胸にワラワラと集まったみんな。

工房で、cuir facon de Russie争奪戦 が繰り広げられたのでありました!笑

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もう本当に風合いもサイズもバラバラ‼️

この中から選ぶ贅沢。感謝でした。oさんありがと❣️

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意外にも、殴り合いになる事もなく、悩みつつも、まあまあすんなりそれぞれが違う好みに分かれて、個性的な革たちはそれぞれの家に工房に納まりました。

もちろんはい、うちにもとっておきの(私好みの)1枚がございます。。。イヒヒ。

 

お客様には、今年10周年記念に、新しい革も色々入ったので、改めて一緒にご案内しようと思ってます♪

キャップだけに使うとか、そんなアイデアもいいかも。

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ほんと、存在感のある革だ。。。‼️

自分の靴も作りたいのだが、あの中から選んだ一枚、一期一会、と思うと無駄に出来ないのでー!

考えてる間に。

時計のベルト、というオーダーを頂きまして。

普段革小物はやっていないけど、お得意様だったので、お引き受けしましたが、、、。

小物ほど難しいという事が判明し、サンプルも作って、、、めちゃ頑張りました‼️

(靴より時間かかった(泣))

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さ、靴の最初のオーダーは、、、

どんなデザインになるでしょうか。

 

待っててケローッ❣️

cuir facon de Russie!!

(新しいフランス語習得。)

 

このブーツを見て買わずに帰れますか?!の本

前回の続き。

神保町ブラ散歩でロシアンカーフについての古本をゲットした話の続き。

 

*ロシアンカーフとは。

帝政ロシア時代の植物タンニン鞣しのトナカイ(一部牛もあるとは言われている。)の革で、独特の風合いがあり、当時はロシアの重要な輸出品だったが、その製法含めて、現在は失われた幻の革となった。

で、この本

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フランス語でした。

 

ご存じかとは思いますが、(知る訳ない)

最近わたくし、NHKフランス語🇫🇷講座を始めましたので、コチラの本がスラスラ読めるようになるのも時間の問題かとは思いますが、

現段階に置きましては正直何が書いてあるか全く判読出来ぬまま、

ひとまずパラパラとめくっておりました。

1786年にイングランドの南岸沖で沈没した帆船メッタ・カタリーナ号から、約200年後の1973年に大量のロシアンカーフが引き上げられた。

という話が有名ですが、

こちらは多分、それについて書いてあるかと。。。

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が‼️、、、

そんなことより私を惹きつけた一枚。

突然の動悸息切れ、

目がハート!

このブーツ❣️

これを見て、この本置いて帰れますか?⁉️

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ロシアンカーフの重厚な質感と、民俗衣装のような模様のハーモニー‼️

これはもはや家具❣️

ロシアンカーフをこんな風にデザインするのかっ、素敵だーっ❣️

そして靴のみならず、

バッグもめっちゃ素敵じゃないですかっ!

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これはコルセット的なものかしら?

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別にブランド革に一喜一憂するタイプではないのですが、ロシアンカーフの風合いを十二分に生かした素敵過ぎるデザインの数々に、

見惚れてしまった。。。

そして、

この風合いに恋焦がれたとしても、もはや本物のロシアンカーフは手に入れられない。

ならば、作ろうじゃないか!

って事で、ロシアンカーフを再現した革製品を作ろうとしたエルメス

そしてその革の製作を依頼されたタンナー、ベイカー社。

そのベイカー社の困難と頑張り(たぶん)について書いてあると思われるページの数々が続き、

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出来たーッ!!

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という訳で、

試行錯誤の末にロシアンカーフ的なる新しい革が生まれ、本の後半には、その革を使って製作されたエルメスの製品の数々が、

紹介されておりました。

(だから、フランス語だったんですね。)

 

憧れ、、、いつだってそれが人を前に進ませる。。。失われた革を求めてーッ‼️

そんなベイカー社の新生ロシアンカーフ、について。

また次回。

 

 

キサキシューズ

https://www.kisakishoes.com

 

ブログ、始めました。

大体毎年年始には

"今年はもう少しブログを書くか"

と言いつつ、教室内のお知らせ以外は殆ど書かないまま、またたく間に月日が経ちますので。

今年は、ブログを始めてみようかと閃きました!!

 

いつまで続くか分かりませんが、

靴を作る生活の奥の、靴とは関係ない(かもしれかい)話になりそうで、一体皆さまにいかほどの興味を持って頂けるか全くもって未知ですが、、、

ひとまず書きたい、だったら書くぞ、

よーしスタート!レッツゴー‼️

 

という訳で、今年ももはや2月ですね。

コロナに翻弄されながらも丸2年が過ぎましたが、その間に分かった事と言えば。

日々の文化活動は全くもって不要不急のものではなく、如何に、

私という人間の尊厳に関わる重要な生きる糧であるか。

と言う事実。

今年はそのことを肝に銘じ、見たいものはちゃんと見に行く。って事で、

まずは、岩波ホール、行って来ました。

(コロナの影響で7月に閉館っ😭)

 

始まったばかりのジョージア映画祭。

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目当ては"ピロスマニ"。

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ピカソに、

グルジアには私の絵は必要ない。

何故ならピロスマニがいるからだ。」

と言わしめたこの画家の生涯を、まさに絵画的な映像で堪能する幸せ。。。

 

ジョージア(旧 グルジア)という場所。

ロシアの隣。

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ワインも有名だし、好きなピアニストもいる。訳の分からない不思議な映画も沢山、民族衣装も素敵、独特な音階の民族音楽、、、、

と、文化的な奥深さに魅了される憧れの地、

あーッ!いつか行きたい。。。

ピロスマニと共に、グルジアを彷徨った90分。

 

暗闇から這い出た私は、

そのまま神保町の街を這い回り、

ハイエナのように古本屋を徘徊し、

気づいたらこれを手にしていた。。。

Cuir de Russie

memoire du tan.

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ロシアンカーフ‼️

沈没した船に積まれたまま海底に沈んだ、幻の革。。。

失われた技法故に伝説となったロシアンカーフ、、、。

海水漬けになった、伝説のトナカイ。。。

 

この表紙の存在感に惹きつけられ、

気づいたらレジの前に立ち、

「カードで。」と口が勝手に動いていた。

で、

コレは一体。。。❓❓

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ロシアンカーフを海底から引き上げ、笑顔の潜水夫。

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そして何故か、執拗に繰り返される、

シャケ、、、

いや、

シャネル の香水。

cuir de Russie。

つまり、ロシアの革 と言う名の香水。

どんな香水かと調べましたら、

「白樺の樹皮、タバコを思わせる、女性のためのレザーの香り。」

とある。

、、、?❓⁉️

タバコと革の匂いの染みついた女。。。⁉️

それが、

シャケ、

いや、

シャネル的女性像なのか。。。

 

だが少なくとも今の私には、

もはや多少の革の匂いは染みついているはず。このままいけば、将来シャケル的女になる素質が充分にあるのかもしれない。。。

そんな事を思った、古本との出会い、

withピロスマニピクニック@神保町

でした。

 

ロシアンカーフについては、

また次回。

 

 

キサキシューズ

https://www.kisakishoes.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マンボウ中も、BUNDEstudyは通常通りです。

またまた2/13まで、マンボウが出ております。

前回に引き続き、対象店舗は飲食店に限られておりますので、

BUNDE studyは通常通り、開催しております。

 

が、

しばらく不安だったり、様子を見たいのでお休みを希望、という方はご連絡下さいませ。

1月21日〜2月13日 の間の欠席分の振替は、

5月いっぱいまで消化可能に致します。

 

また、振替の方の為にも人数把握をしたいので、ご自身のクラスをお休みする場合は、

必ずご連絡下さい。

(ご連絡なきまま、お休みが続く場合は、

振替期間は延長致しません。)

 

では、

気をつけつつも日常を継続して、

それぞれのペースで心身健やかに、しばらく頑張って行きましょう!

 

きさき