kisakishoesの日記

注文靴と靴教室 キサキシューズ

2017クラススタートしました。

新しい年に入り、靴教室のクラスは今週でようやく、メンバー全員出揃った感じでした。ずっとお休みだった人が気合いと共に復帰したり、新しいメンバーも増えたり、新しい工程に入ったり、と全体的にやる気みなぎるムードでよい一年のクラススタートとなりました。

一足の靴を作るには様々な工程があります。製法にもよりますが、数え切れない程の工程を一つの流れで理解するにはかなりの時間がかかります。

一つの工程を一気に終わらせる事が出来れば理想なのですが、授業だと時間で中断するしかないので、本当は一気に終わらせたい工程の途中で、また一週間空いてしまったりします。

そしてその間に、自分が何をしていたのかすら半分忘れてしまう、という、、、笑。

 

生徒さん全員違う作業をしていますし、スピードや問題点も違います。それぞれのペースで小刻みに作業しているうちに、その作業が何の目的で、どんな流れの中でやっているものなのか忘れてしまいがちなようなので、今年から授業内で '工程を流れでインプットしよう!'という思いをこめて、『授業内プチ講座』をやることにしました。

毎月月初のクラスで、違う工程をピックアップして開催します。

1月はまずは基本の 「足の採寸&数値と形状の読み取り方」レッスンでした。

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足に合う靴って何なのか、一体木型は何の為に作るのか、足と木型の心地よい関係性はどう作ればいいのか。

木型作りとはつまり、足を読み取る事が出来た先にある作業です。果てしなく難しい作業ですが、まずは足を正確に測れなくては元も子もないので、足の測り方を実際に測り合いながらマスターしてもらいました。

測って、それをどう読み取るかについての説明は、実際木型作りに入ってみないとなかなか実感がわかない事も沢山あったかと思いますが、ただ測るだけでもなかなか数値が安定しないものだな、とか、どこを読み取るべきなのか、とか、基本的なことは分かって貰えたかと思います。

この先家族や友人の靴を作る時の為に、身近な人の足を測らせてもらう練習をするとよいですね。

お母様の足に合わせて作った木型のフィッティングを、年末帰省した際にしてきたOさん。履いて貰った靴に、きつい所やさらに削れる所など直接書き込んで、履いてる姿、足の具合なども写真に記録して帰ってきました。

木型修正、デザインのライン修正、色々出てきましたが、そうやって足と向き合って合わせて行く過程で感覚も磨かれていくし、足の情報ストックも増えて行くので、難しい足ほど有難い足だと思います。次回の帰省ではお母さんが笑顔になって貰える靴を目指すぞー!(^。^)

 

来月は、外から見えないけど大切な靴の土台、靴作りの最初に来る工程で、なおかつその良し悪しが最後まで響いてくる一番大切な工程、とも言える'インソール作り'のプチ講座です。

みんなが苦戦する工程、トップ3には入るかな?!↓Iさんのインソール。

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2月最初のクラスでは、インソールのつりこみ、成形、ライン作り、製法による加工の違い、などを実演説明しますので、インソール作りでつらい思いをしている生徒さんは必ず出席して下さいね〜(笑)。

説明用のインソール、乾かすのに時間かかるから、6クラス分仕込みしとかなきゃ、、、。(汗)

 

来週はもう月末。

なんて早いんでしょうか。

5月の展示オーダー会の全容も今月中に決めなくてはならないし、気分的にはまだお餅食べながら暖かい部屋でDVDでも見てたい感じなのですが、世の中とっくに正月気分ではなさそうなので、目を覚まします。

糸作りのワックスがカチカチになってたり、作業スペースの背中からの冷気で全身固まりそうになったり、工房の冷えがピークの時期ですが、早く暖かくなって今年のニューサンダルのアイデアが出てくる気分になりたいです。