kisakishoesの日記

注文靴と靴教室 キサキシューズ

ワークショップ月間前半、終了!

11月なんてまだまだ先と思っていたのにあっという間にワークショップ月間もスタート。
この機に工房を訪ねて下さる方もいらして、新しい出会いは楽しいです。
ワークショップは3種類。
中でもポーチ作りは、1番手軽に出来るワークショップです。
大体のサイズを決めてその型紙のサイズになるまで端切れを組んで行く。
あとはちくちくひたすら縫うのみ!
大きな革で1枚で作れば縫う場所も少ないしすっきりしますし、
エッジの処理やら縫い方やら、本当はもっと色々あります、それらしく作る方法が。。。
が、!
ここは靴工房。目的はそこではありません。
端切れを使うことで、色々な種類の革を触る事になります。
牛、豚、ヤギ、羊、バッファロー、、、、などなど。
普段革製品を見て、それが何の革か、どんな違いがあるのか、あまり意識しないと思います。
さわり心地も、質感も、経年変化の仕方も様々。革には個性があるのです。
同じ牛革でも、染め方やランクによって、きめ細かさも質感も色の出方も全然違います。
革靴、といっても製法やデザインによって、選ぶ革の種類も範囲も変わってきます。
手製靴で使う革に何が向いているのかなど、革一つで沢山語れる事があるのです。
ポーチのワークショップでは、そんなこともお話しながらちくちくちくちく、
お好きな革をご自身で選んで頂きながら、
気軽に革に触れて知って頂く機会を作れればと思っています。

そして、本来革って(物によってピンキリですが)やはり高いものです。
高くなければいけないものですよね、命のかけらなわけですから。
普段は1頭分(1枚)単位で革を仕入れます。
でも、靴作りではどうしても余分な切れ端が出ます。
パターンに曲線が多いので端切れもどうしたってヘンテコな形のものが多く出ます。
それを捨てることがどうしてもできない。
どんなに小さくなったって、捨てれない。そしてたまって行く。
これをなんとか形あるものに、しかも意図しない形を生かしたままでなんとかできないかと
ずーっと思っていたのです。
端切れが逆に面白さに変わる何か。
そしてそれが最近のワークショップに変化しているのです。
タッセル、ブローチ、そしてこのポーチのワークショップです。
結果的に、価格も抑えられるし、作る方の個性も出て見ていて楽しさがあり、
私としてはどれもターイヘン気に入っているワークショップです。。。

ルームシューズのワークショップも同じで、
ただ物が出来るだけではつまらないな、その先を自分で探せるワークショップにしたいな、って訳で、
ポイントポイントでプチ講座的なものを入れています。
まずは足の計測。
自分の足の輪郭やメジャー、それからどんな特徴をもった足なのか、普段どんな事に注意して靴を選べばいいのか、
そんな事もお話しながら作業を進めて行きます。
型紙を作って、革を選んで裁断。簡単に聞こえますが、革を裁断するのはとても技術のいることです。
裁断が綺麗に出来なければ、その後どんなにあがいても絶対に綺麗な靴にはならない、
緊張と闘いながら息を止めて革を切るようなあの恐怖。。。(笑)
そんなレベルのたかーい裁断話でプレッシャーを与えつつも
、ルームシューズの裁断は簡単なものですのでご安心を♪
でも、革を切る、というベーシックな注意点、ナイフの扱いは学べるかと思います。
型紙は持ち帰って、同じ方法でご家族の分を作ったり、さらにバージョンアップしたり、
ルームシューズ作りが足に興味を持って頂くきっかけになればと思っています。

そんなこんなで、今月ワークショップ沢山!
新しい木型づくりや、さらに自分の中で特訓しなければならないことも出てきました。
12月にもなれば「あとは来年がんばろー!」と言ってる自分がうっすら見えますので、、、
今月まだ時間ありますね、集中したいと思います。

ワークショップはあと2回。
11/22(日)*自分の足型から作る革のルームシューズのワークショップ
11/23(月祝)☆端切れ革で作る取っ手付きポーチのワークショップ

お問い合わせはメールでお願い致します。
megumukisaki@gmail.com

どうぞお気軽にご参加お待ちしております!