kisakishoesの日記

注文靴と靴教室 キサキシューズ

春の気配

こんにちは。
お元気ですか?
ついに土曜日、「きさきさん、ブログ更新してないでしょ」と、本当の事をご指摘されましたので、
早速更新してみようかと思います!
分かっているのに出来ていない。それは怠慢です、ハイ。
素直に反省いたします。。。。
イヤー、しかし早いですね。
まだまだ寒いですが、今日のお教室ではみんなで「春の気配を感じますねえ!」って口々に確認し合って、
窓から射す明るい光に少し気分も明るくなるような気がします。

今年に入って、最初に頂いたオーダーが革小物。その後クルマの取っ手カバーや、収納用の革ポーチなど、、、
なぜか、定期的にちょこちょこと靴以外のオーダーを頂いています。
正直、靴作りの知識とカバン作りの知識は似て異なるものですので、
出来そうな範囲のものだけ、出来る余裕がある場合のみ作らせて頂いております。
そんな流れの中、先日友人が長年愛用している万年筆の革のカバーを、今使ってるのものより「簡易化』!したいという、、、
私でも確実に出来そうなオファーを頂き、早速ワークショップと相成りました。

今回のポイントはサイズ感。万年筆が落ちないくらいにはタイトで、かといってきつ過ぎずに取り出せて、
傷は付けたくないけどフタ等がなくてペンが見えている形の、ごくごくシンプルなもの、ということでした。
革の厚みを考慮しながらパターンを作って、革の色を決めて、裁断して、縫い穴をあけて、ステッチの色を選んで、ちくちく手縫い。
小さなものですが、一時間半くらいかかったかな?(写真はfacebookにあります)
でも、いい革を使ってシンプルに縫うだけで、オリジナルの物が作れるのっていいですね。
自分で作れば、アレンジも好きに出来るし、愛着わくし、何しろ楽しいかなー、と。
そんな訳で、もしご希望があれば、作りたいものをお好きに作って頂く革小物ワークショップ、
開催致しますので、お気軽にご相談くださいませ♪
基本的な縫い方さえ分かればあとはご自身で色々作れると思います。
来週はさっそく、新たなリクエスト、「革のパスポートケース作り」ワークショップやりますよー。

そして、肝心の靴の方ですが、
今年に入って頂いたフルオーダーの内容がたまたまなのか分かりませんが、「ゴム底」仕様の靴がいいという事で続いており、
今までのオーダーは革底の作りだったのでちょっと新鮮なのですが、
ゴム底もやっておりますので、もしお悩みの場合はご相談下さいませ。
革底には革底の良さがあり、ゴム底にはゴム底の良さがあると思います。
用途や見た目の違い以外に、どんな違いがあるのかご説明しておりますので、選んで決めて頂ければよいかな、と思います。

先日、学生時代に母に作ったゴム底のサイドゴアシューズ。「もう駄目みたい、、、』というので見てみたら、何の事は無い、
ただ靴磨きをサボっていた為にすすけて見えただけ。
ソールは一回修理したのかな?でもまだ大丈夫そうでした、10年ものくらいでしょうか。
工房に来てもらって靴磨き講座を数分して、自分で磨いてもらったらあっという間にピカピカになりました。
「なーんだ』という位のものです。男性はスーツに合わせたりと、革靴をはく頻度も高い方が多いので、
よく「休日に靴磨きしていますー」なんて方も多いですが、女性で靴磨きが趣味の方はあまり聞きませんね。
靴磨きも奥が深くて突き詰めればキリがないのでしょうが、最低限のお手入れを怠らなければ
そしていい革を使っていれば、ゴム底の作りでも余裕で10年以上履けます。
そのサイドゴアシューズは、旅先で自転車に乗ったり、汚れを気にせず沢山歩いたり、
スニーカーよりは落ち着いた装いで、なおかつカジュアルな用途で使っているようです。

一方、学生時代にやはり母に革底でハンドソーンウェルテッドのストラップシューズも作りましたが、
それは、ちょっと都心にお出掛けする時とか、お食事に行くとか、そんなシチュエーションで履いているようです。
革底は硬いというイメージがあるようでよく質問されるのですが、一口に革底、と言っても素材もいろいろあり、
作り方によっても違います。慣れるのに時間が多少必要ですが、歩く程に足になじんできて
70yearsオーバーの母でも問題なく履いていますので、足に合っていれば大丈夫です。
要するにどういうシチュエーションで履きたいかですよね。
私は両方好きなので、両方作っているという事です。

そしてたまに「高いヒールの靴が欲しいのですが、、、」ともご質問頂きますが、
私はお断りしています。ヒール4センチ以上は作っていません。
世の中にそういうものがあり、需要もある、、、ということは分かっているのですが、
どうして作ろうと思わないのかな、、、と考えると
自分が履かないから。です。
自分が履かないなら愛情が薄いってこと、愛情が薄いってことは、作っちゃいけないってこと。。。
ですね。

自分の作る物を自分が愛せるというのはスタート地点、
なのだと思いますが、客観的に自分が何が好きか改めて取捨選択する意味でも、今年はそういう目をもって、
勉強して行こうと思います。

そしてお教室の生徒さん達と誓い合った今年の目標。。。
先週、「そういえばキサキさんの目標は今のところ達成出来てるんですか〜?」ってチェックが入りましたので、
「モチロンです!」とえばってみました。
毎月一足、新作を作る。
あ!しかしもう2月ですので次の靴が迫っているのですがね。。。。
まあ、一足という事で。。
説明はまた次回。

春を待つエネルギーを足元から。です♪

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