日曜日、私の靴作りの土台となっている師匠の工房で
年に一度のオープンデーが開催されました。
この日ばかりは自由に出入りできて、ワイワイと賑わう工房。
様々な手作りコーナーで革小物を作る楽しさも体験できたり、
興味がある方にとっては絶好の機会となる日です。
私も、ベビーシューズワークショップを担当させて頂きました。
靴と違って数時間で完成品が見れるというのが、嬉しいところ。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
独立前、この工房は私にとって職場でした。
来る日も来る日もここで過ごし、多くを学ばせてもらいましたが、
お教室での靴作りとは違い、仕事として求められるクオリティと緊張感は
ただならぬものでした。
求められていることに追いつかず、師匠が帰ったあと一人工房に残って
悔し涙を流して雄叫びをあげたことも数知れず。。。
靴を作る事で自分と向き合うことになる。
ここで学んだことは、靴作りだけではないような気がしています。
モノを作ることはとても孤独なことですが、それはただの孤独ではなく、
その先に誰かや誰かの思いがあり、その繋がりがまた新しい繋がりを生み出し、
それが直に自分に返ってくる、そのドキドキとワクワクがあるからやめられない。
今回OBコーナーにも靴を展示させて頂きましたが、
今は自身のブランドを立ち上げているメンバーも元をたどればここでの繋がりからスタートし、
学んだことをベースに、今度は自分のアイデアと工夫とを思う存分発揮して
自分らしさを作り出していったのだなー、と匂い立つそれぞれの世界を前にして
とても刺激になりました。
繋がりは大事ですが作るのは自分。
自分が孤独の中で考え感じたことだけが、そのうちどこかへ繋がって行く。
ただ仲良しだけなんじゃつまらない、
厳しさの中に楽しさを発見していく事の大切さも、ここで学んだような気がしています。
さて、kisakishoesはどこへ繋がっていくかな？
ｋｉｓａｋｉｓｈｏｅｓオープンデーも考えますので
その時はどうぞ遊びにきて下さいませ！！
