靴の本、思い出して2冊め。
、
高田喜佐さんの、靴を探しに。
KISSAというブランド、キサさんが亡くなってしばらく カジュアルなスニーカーだけ百貨店で扱っていましたが、今は手に入るのかな、、、?
私が学生当時、ELLEという雑誌に靴のエッセイを書いていらして、毎号楽しみにしてた。
これはまた別のエッセイ集ですが、
キサさんのエッセイを読んでると、
靴、作ってみたいー!
という気持ちがムクムク湧いてくる。
今は、女性がメンズデザインの革靴を履いたり、コロンとしたボリュームのある靴を履いたりするのは、当たり前だし、お洒落なスタイルの一つになりましたが、それが当たり前になったのって、キサさんの靴がきっかけじゃないかな?
って思う。
女性はパンプス履いて、足をなるべく華奢に見せる、というのが一般的な時代だったので、新鮮だった。
私が学生時代はまだ雑誌全盛期だったので、新しいファッションへの憧れは、いつも雑誌からイメージを膨らませていました。
今はネットがあるから、欲しい情報や、具体的なビジュアルは、瞬時に手に入る。
でも1か月に一回の雑誌を楽しみに待つ、、ってのは、スピードも情報量もスローですから、
数冊の雑誌から、次の1か月間までに、
自分だけのスクラップ編集が始まるわけ。
好きなページを切り抜いて、貼って、イラスト入れて、言葉入れて、
この形のスカートに、この花柄みたいのあったら面白い。
とか、関係ないいくつかの写真をコラージュして、自分の欲しいものに、夢を膨らませていく。。。
こんな服が欲しい、こんな靴を合わせたい、、、、
服も靴も、今よりずっと夢の世界に近くて、
なりたい自分になれるチケットの1つだった気がする。
一枚のワンピース、一足の靴、
欲しくてアルバイトしてお金貯めて、
それを手に入れた自分は、ただモノを手に入れただけでなく、もっと別のストーリーを、自分の中に作っていたかもしれない。
キサさんが作っていたのは、靴だけでなく、ファッションが持つ明るくて夢のある時代の空気そのものだったので、私はキサさんの靴は持ってないんだけど、、、笑
キサさんの靴に対する向き合い方、 ファンタジーのある靴の実現法、みたいのは今思えば
沢山吸っていた感じがするなぁ、、、
当時はまさか自分が靴作る人になるなんて、
1ミリも思っていなかったけど。
靴って、頭で想像したものを実現するのは、
簡単ではない。
作って見てどこかにズレが生じていたり、
頭の中ではカッコよかったものが、出来上がったら意外とつまらなかったり。
その繰り返しで、勘、を育てて行く訳ですが。
キサさんはデザイナーだったので頭の中のイメージを職人さんと作り上げるもので
時には、職人さんを困らせたり、食い下がったり、
レディースの靴に"グッドイヤー製法"を取り入れてみたり、、、当時はレディースの既成靴で、そんなのまず無かったなはず。
靴作りって、楽しそう。
わたしは、それを1人で実現できたらいいなと思ったし、、さらには
教室のみんなができるようになればいいな、、、
って、思ってます。
量を作る事は出来ないけれど、、、
力強いモノ。
ストーリーが匂いたつような一足に向かって!
キサキシューズ立ち上げのとき、たまに、
あれ?
KISSAですよね?
って間違われて、何故か嬉しかったわたし。。。
(kisakishoes!)
靴には夢を詰め込みたいですねー!!^_^
き