kisakishoesの日記

注文靴と靴教室 キサキシューズ

キサキシューズのサンダルピクニック展

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《キサキシューズのサンダルピクニック展》

 

<期間 >

2018年 5月11日(金)~5月16日(水)11:00~19:00
初日 14:00~ / 最終日 ~17:00

まず足があり、その先に木型があり、その先に靴がある。
手で作る靴、宛先のある靴、’木型がある から始まる靴’。
引き続きハラをすえてじっくりと取り組みます。
そしてある時、
足元からpicnic。
苔が生えて花が咲く。サンダルは今年も色とりどりに描きます。

7回目の無垢里です。
今年も終日心よりお待ちしております。

 

<ワークショップ>
革のキーケース作り 参加費1000円 所要時間約30分

<場所>
暮らしの工房&ぎゃらりー無垢里
代官山駅 西口徒歩3分
東京都渋谷区猿楽町20-4
TEL:03-5458-6991
営業時間:11:00~19:00
定休日:木曜日

春の風

空調は、切らない方が省エネだ!

という噂を昨年夏から実践実験したところ、驚愕の事実だった為、、、11月から付けっ放しだった暖房を、桜開花と共についにスイッチオフ!!

もはや、消し忘れよりいつ消すかの方が怖い状態。前は付けっ放しで帰るのがに不安で仕方なかったのに、一度できた当たり前を壊すのって怖いのですね。

この季節、桜が咲くと気分が華やぐと同時に焦り、散ると追い詰められて行く。。。

5月に 毎年 代官山の古民家ギャラリー、無垢里で個展を開くようになり、今年で7回目。

5/11(金)〜5/16(水)

http://www.geocities.jp/mukuri_d/gallery-all.html

春は、個展に向けていつもとはまた違うスイッチを入れて、自分がどんな靴を、誰に、どういうやり方で、作り提案して行きたいのか?

改めて考える、何故作るのか?

そして、一番自分がときめきながら作れる、今の自分である靴。またはサンダル。

その今、フレッシュさを詰め込んだ場が、毎年の無垢里。

展示そのものはもちろん、そこへ向けて行く自分の中の洗いざらいをひっくるめて、とても大事な時期です。ようやくDMも出来ました。

また詳細アップします!

 

そして、同時に、この時期は教室の生徒さんも変化の時期。

仕事や家庭の変化に伴い去っていく人もいれば新しい意欲とともにスタートする人も。

生徒さんには、すでに靴作りを学んだ経験のある方もちらほらいらっしゃいますが、全くの初心者の方が大半です。

質問しようにも靴作りの何が分からないかがまず分からない状態。

最初の1足は、木型を確認するための一足になる為、いくつかのデザインの範囲内で作っていく事になります。

でも、なるべく、初期衝動を壊さないデザインにしたいなと思い、最近は入会時にデザインを書き込む紙をお渡ししています。

考えてきたデザインをみてみると、何となくどんな靴に憧れて靴作りに来たのかが見えてきます。

先日入会したKさん。

教室スタート日に、デザインシート、自分でコピーして色つきデザイン画3枚描いてきました。

もちろんいわゆるデザイン画、指示書というようなきちんとした画ではないのですが、、、

何と言うか、初期衝動に溢れた、'こんな靴作りたい!'が伝わる フレッシュさ。

テーマ 'セクシー'、、、!(笑)ちゃんとテーマがある!

革の質感や金具使いも細かく書かれていて、本人も 恥ずかしいんですけど、、、笑

とか言いながらも、金具は自分で手作りしたサンプルまであり、

久々に、自分が靴作りをスタートした頃に、暇さえあれば下手っぴなデザイン画を手帳にメモっていたのを思い出しました。(あ、K君のが下手って訳ではないです!😆)

勉強が進むと、そのアイデアの中に、この切り替えは履きシワが足に食い込むな、とかこのラインはホールド感無くなるな、とか、機能的な制約が沢山みえてきて、無難なところに収まったりするのですが、靴作りは工程が多いので、最初のイメージから若干ズレてしまう結果に収まる事もあるけれど、初期のアイデアって一番大事。

 

2年前の今頃、「秋にフランスに行く!」と渡仏までの数ヶ月間、すでに学んできた靴作りにプラスして型紙をメインに学びにきたF君も、その後ふらっと顔出してくれて、「パリの靴工房で働く事になりました〜」と、相変わらず肩に力の入りすぎない、ナチュラルトーンな感じで報告してくれました。今頃元気でバリバリ靴作ってるかな!?

M君は来年は海外に行って、更なる靴作りを目指す!と宣言。若いのに出来る男、工房でもみんなから若手ストイックナンバー1 と納得されている彼だから、持ち前の人なつこいキャラクターを活かしてますます未来に羽ばたくことと思います。

本当にそれぞれの人生、靴作りという共通の興味から様々に個性的に広がって行くこと、それが楽しい。

この靴教室をしっかり踏み台にして、皆んなが靴に対する興味を深めたり、靴作りによって人生をより楽しむ事が出来たら嬉しい。

教室の生徒さんに、私も常に新しい刺激をもらってありがたい限り。

先には先がある。

私も勉強を続けて行きたいし、新しい道をそれぞれが探して、探検して、仲間を増やして、靴作りを生涯の楽しみにして行きたいです。

 

しかし不思議なもので、6回やってもまだ個展前はフレッシュに焦り、追い詰められます、、、。しかもこの時期は、生徒さんの入れ替わりも激しく、新しい木型を製作する数も普段より増えるという。

さらには昨年から習い始めた趣味のピアノ。

生徒さんは私のピアノにハマっている話を散々聞かされ、聞き飽きたかと思いますが。笑

個展の後には発表会ですから!

多方面の焦りで、眠気が増します。(逃避行)

 

春パワー、むくむく。

さ、!!まずは手を動かしますか。

 

きさき

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月 BUNDE studyスケジュール

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早くも4月です。

工房もついに暖房を切りました。

気持ちのよい季節ですね〜!

今月の授業内プチ講座、最初の週の各クラスで行います。

 

今月は、縫う時に重要な強度の高い麻糸を作るためのWAXの作り方、そのWAXを使い単糸を縒り合わせる工程を実演講習します。

機械撚り糸より手撚り糸の方が強度が高まります。この機会に、WAXを作りたい方は作ってみて下さい。

(ミツロウ代200円かかります)。

糸作りは、なんと言っても慣れ。

コツを掴むとびっくりするくらい簡単です。

慣れるまで、繰り返し練習してみて下さい。

単糸もいくつかストックありますので、訓練したい方はご自宅で糸練、どうぞ。^_^

 

きさき

 

 

 

 

 

BUNDEstudy3月スケジュール

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早くも3月。

授業内ミニ講座は3/1.3.4.7に開催します。3月ピックアップ工程はつりこみ。

左右それぞれの木型に合わせて作った型紙、革の裁断、縫製、と数々の工程を経て作った甲革は、つりこみでようやく再び木型の形状に戻って行きます。

ただ立体にしていくだけでなく、左右差のある木型をどう一揃えの靴にしていくか、デザインと履き心地を再現するための工夫、など、注意点を交えながら実演説明します。

 

《特別講座》

Oxford フルブローグ 型紙講座

3/25 日曜日 14:45〜17:45

3/28 木曜日 16:00〜19:00

基本のオクスフォード(内羽根)に、デザインを加えてフルブローグの型紙を完成させます。

フルブローグならではの注意点、バランスの取り方、どういう印象にしたいか、などそれぞれのイメージに近いラインを探りながら、テキストと共に、実際に型紙を切りながら学びます。

3時間集中。

初心者の方も参加可能。

生徒5000円

一般 6000円

 

生徒さんも様々な変化を迎えたり、メンバーだけでなく、心持ちも少しずつ入れ替わりの時期。

新しい生徒さんのキラキラしたやる気を貰って、新鮮さを自分の中に。

また今月も頑張っていきましょうー!コツコツと^_^

きさき

 

 

 

 

 

 

教室4年経過

もはや2月。

このペースで進んでいかれたら、今年新しくやりたいことや課題がクリア出来ないまま、また一年過ぎてしまいそうなので、ここいらで時間の感覚をスローにして分解してフレッシュな状態にパックしなおさなければ!!と思った焦り。

具体的には、

-予定通りにこなす為に、予定を入れ過ぎない。=(自分のキャパをわきまえる)

-作業時間を見直す。=(工程ごとのラップタイムを再チェック中)

-新しいことに取り組んだり小さなハテナマークを見つけるたびいちいち問いただす時間を作り出す=(家で勉強できるスペースを確保する。冬は暖房がなくてつい遠ざかるプチ書斎、、、)

これ、ひとまず今年前半の目標です。

 

先日、教室中の生徒さんの一言。

「ちょうど4年経ちました、、、。」

!!

そのOさんは、かつて私の職場=師匠の工房ですでに靴作りを学んでいて、私が独立する際に、ちょうど一足目を作り終え靴作りの楽しみが広がり始め、さらなる 深みにハマるべく、同時進行して 自分の靴と家族の靴と 、靴作りの場を広げるべく、入会してくれたのが4年前。

kisakishoes   BUNDEstudy最初の生徒さんでした。

外部から来て下さった最初の生徒さんは、定年後の趣味として、靴作りをセレクトしたHさん。

バリバリ仕事をこなしてきた後の自由な時間に、いきなりハンドソーンウエルテッド製法で初めての靴作り。

靴を一度でも作った事のある人なら、それがどれ程マニアックで難しくて根気のいる'自由時間'か、分かると思いますが、、、途中何度も恨めしい節を語りながらも、美しい靴を作り上げましたねー!

靴の完成時には、持参したワインを空けてクラスの皆んなに振る舞い、「カンパーイ!!」。。。

自分の靴のブランド名まで決まり、靴も靴底も、ピッカピカに仕上げました。

歩いたら、すってんころりんしそうな位にピッカピカ。

どんなにピッカピカにしてもし足りない位かもしれません。

Hさんは仕上がりまでの全行程において、沢山のため息や喜びをストレートに表現して下さったおかげで、私がずっとやりたかった靴教室という場のスタートに、勢いを与えてくれました。

未だにあのような華やかな出産祝い(靴を木型から抜いて完成させる事をそう呼んでいます。)は無いのですが、、、(笑)。

気づくと4年。

その間様々な個性的なメンバーが靴を作り、または、作り続けています。

靴作りの時間は、私にとっては日常、でも生徒さんにとっては、週に一度の全く異次元の時間。
1足目は特に、次にどんな工程が待っているのか未知な為に、次工程に進む度に「ひぇー!」とか、「できる気がしない、、、」とか、ネガティヴ感覚増殖、怖さや不安がワクワクを超えてしまいがちですが、やってれば 'その人なりに '出来るようになります。
その、「その人なりに」。が、靴作りのめちゃ面白い所なのに、何故か皆それを隠そうとする。。。
もっと失敗を恐れずダイブしながら靴作りしてくれたら、自分なりの上書き作業も出来て、靴作りの楽しさにハマると思います。
基礎は超大事なのですが、そこも同時進行してかないと基礎も出来上がらない。と、自分がそうでしたので。
私自身、そこら辺、もっとオープン、飛び込み、ダイブ、しながら靴作りして行きたいな、と思います。

 

教室は靴作りを初めた当初からずっとやりたかった事の一つなので、こうして時間を重ねる事が出来て嬉しいです。私にとっての日常、以外の時間を色々教えて貰えるのも楽しい。

この先も教室はずっと続けて行きたいです。

 

自作靴、出産祝いの件ですが、、、。

一年かけて、またはそれ以上の時間をかけて作る靴なのだから、出来上がりの時は思い切り自分が主役で、華やかなセレモニーをして下さって大丈夫です。

記念写真では一張羅のスーツで!など自分主役のイメージを固めながら製作のテンション上げて行けたら楽しいですねー。

いちいち楽しむの。

靴作りって、一見華やかでカッコいい響きですけど、実際は下ごしらえ8割、よく雑誌とかで見るそれっぽいシーン2割、、、です。

何がそんなに嬉しいのか?!

みたいな事が楽しめたら靴は作り続けられます。

麻糸の先、めちゃくちゃホワホワ〜!

ナイフ研いだら産毛剃れたー!

ガラス割るの上手くなったら革から極上かつお節出てきた〜!

とか、、、です。

最近、笑いながら型紙を切る生徒さんを見ました。出来上がったウエルトを見ながらニヤニヤしてる生徒さんもいました。

そんな教室がこれからも続き、進化しますように。

明日は教室ないので、集中作業。

ラップタイム、更新しますように。

 

きさき

 

 

 

 

雪の結晶、かかとのすりキズ。

一昨日は久しぶりの大雪でした。

天気予報の通りに午後からしんしんと降り続け、町中が静かな気配の中、1日型紙を切り続け、帰る頃にはふかふかの雪景色。

自宅まで南極越冬隊の気分で、向かい風の中自然と口に入ってくる雪を食べながら、あらかじめ持ってきた登山靴でザクザクとまだ誰も踏んでいない新雪を踏みしめて帰りました。

あー!楽しかった。、、!!

工房のある青葉区エリアはとにかく坂が多いので、ソリでもあったら随分楽しめただろうな、という雪質でした。。。。

が、!ウキウキ気分で家に帰ったものの、かかとを見ると久しぶりに履いた登山靴の固いかかと芯が足に擦れて、ひりひり。ぎゃーっ!皮がむけていました。

お客様や、生徒や、そして自分もなのですが、かかと外側に突起のようなしこりがある足は珍しくありません。

既製靴でも、かかとはちょうど固い芯がある部分なので、歩行時にしこり部分が擦れて足が痛む人が多いようです。

私の場合は、自分の木型にはその部分が擦れないように、あらかじめ木型に補正をして歩行時にしこりが擦れないようにしています。さらに片足は足首が強めに傾いているので当たりが強くなるので、角度調整のパッドも入れています。

修正した状態が当たり前になっていたので忘れていましたが、久しぶりに硬めの既製靴を履いて、自分の足の傾きやしこり部分を再確認しました。応急処置で、翌日当たる部分をかなり強めに長時間部分ストレッチしてみました。

だいぶ楽になりましたが、履くのは一瞬、痛むのは当分。やっぱり靴ってあなどれないですね。。。

自分の足の木型はもちろんのこと、個人専用木型を製作する際には、この突起部分は、計測した数値と位置を木型に正確に反映しないとならないのですが、これがまたなかなか難しい調整でもあります。

出来た靴を実際履いて歩いてもらい、足の動きも見ながら、細かなサイズや位置の微調整を行いますので、その際は少しの違和感でも伝えて頂かねばなりませんし、そのためには履いてみてから後のコミュニケーションも大切になってきます。

教室の場合、1足目を作った生徒は、2足目以降に進む場合は、こちらで削った木型は買い取ってもらい、完全に自分専用の木型として手を加えていくことでさらにフィッティングを上げていくことが出来ます。その際も、やはり歩行した感覚を木型に還していく作業になりますので、自分の感覚、に耳?(足?)を澄ますいい機会です。

足が靴の中に入っている感覚、って本当に様々で、本人が『きつい感じ』と言っていても、こちらの触った感覚では実際はまだゆるかったりと言うことも多々あります。

それは今までどんな靴を履いてきたか?という事も関係していて、人が決めつけて断定出来ることではないのです。が、感覚って変わるし育つ。という事は自分自身も経験してきたことなので、それを教室でもオーダー靴でも、お伝えできたらなと思っています。

初めて自分の木型をベースに靴を作った時、正直、『ふーん、こんなかんじかあ』、、、だったのですが、しばらくその靴を履いていて、久しぶりに自分がかつて一番”ラク”だと思っていた靴を履いた時の衝撃。

『ゆるい。。。。全然足に合ってない。。。!?』。

その間、たった1ヶ月ほどでしたが、感覚が変わったのでそう’感じた’。

感じた、ってあやふやなようで、一番頼れる感覚。

その新しい感覚を、次の靴に還していく際に、『木型」がないと、またゼロスタートになってしまいます。

木型の重要性、オーダー靴は木型がすべての始まり。

教室に通って自分で作るならなおさら、自分の木型を持った所からが本当のスタート。

木型のことをラスト=LAST と言いますが、注文靴において唯一、最初から最後まで使う工具だから。と習いました。

木型は靴作りになくてはならない工具であり、その工具は靴を作る人のもの。

自分の作った木型と向き合って、今年も新しい感覚を探しながら、靴作りして行きたいと思います。

 

きさき

 

 

 

 

 

 

1月 BUNDEstudyスケジュール

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遅ればせながら、

明けましておめでとうございます。

本年も宜しくお願い致します。

今月は

1/10.11.13.14

に授業内ミニ講座を行います。

1月は足の計測講座。

足を正確に測れなければ、木型を作る事も出来ません。

一足作ってからフィッティングを確認したのち、木型修正はご自身で行って頂きますので、その際にも足のどの部分を測るべきなのかあらかじめ知っておくとイメージしやすくなります。

まずは足を測るポイント、測る際に安定した数値を出す為の、手の動きや姿勢など、足を計測する一連の動きを身体を使いながら覚えて頂きたいと思います。

やったことのある生徒も繰り返して行く事で、身体が記憶していきますので是非復習してみて下さい。

クラス内でお互いに測り合いますので、大きな穴の空いた靴下は避けて可愛い靴下履いてきて下さいねー!^_^

 

きさき